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広告会社

形態

各広告会社の特徴は、その成り立ち・歴史において様々です。
様々な分類方法がありますが、大きく以下は4つに分類されます。
総合広告社
特定のクライアントや媒体の縛りがなく、クライアントの広告活動全般に参画できるタイプの広告会社です。単なる広告活動のみにとどまらず、マーケティングやプロモーション活動全般、ビジネスコンサルティング、商品開発までトータルにサポートするなど、従来の事業領域は広がっています。
特定媒体社系の広告会社
新聞社、テレビ局、出版社など特定の媒体社の広告取扱いを中心とする広告会社です。親会社専属の広告会社から、総合広告会社へ前進した会社も多くあります(読売広告社、朝 日広告社、日本経済社など)。
ハウスエージェンシー
クライアント(広告主企業)のグループ企業として存在する広告会社です。その多くは親会社やグループ企業をクライアントとしてスタートし、その後は他社の広告も幅広く取り扱えるような能力を持つケースがほとんどです。企業例としては、デルフィス(トヨタ自動車)、フロンテッジ(ソニー)、JIC(JTB)、アイプラネット(三菱電機)など。また、鉄道会社の関連会社として設立した会社も多くあります(東急エージェンシー、JR東日本企画、JR西日本コミュニケーションズ、JR東海エージェンシーなど)。
外資系広告会社
海外の広告会社の日本支社・現地法人として進出している会社もあれば、日本の広告会社との合併会社もあります。会社例としては、マッキャンエリクソン、電通ヤング&ルビカム、ビーコンコミュニケーションズなどがあります。会社によって異なりますが、新卒採用人数は若干名、もしくは採用なしという企業も多く、英語力を含めて即戦力を期待する企業が多い傾向にあります。

採用動向

大手広告会社が求人を発表するのは3年次の1月頃が多く、実際の採用活動のピークは2月〜3月頃。それに追随して準大手・中堅広告会社の採用活動が続き、4月〜6月くらいに内定を出す会社が多数を占めます。帰国子女など多様な人材を求めるために秋採用・通年採用を行う会社もありますが、定期的とはいえないので、やはり通常の選考が始まる3月くらいまでに、いかに会社研究・自己分析を行えるかが勝負の分かれ目となります。
広告会社の新卒採用の場合、総合職での一括採用か、企画営業職での採用が最も多く、一部の企業でコピーライター職、デザイナー職、CMプランナー職等での採用枠が設けられているケースもありますが、クリエイターや各種専門職で採用されることは少ないといえます。

営業部門/営業

仕事内容

クライアントに対する直接の担当者として、課題のヒアリングやオリエンテーションの参加、プレゼンテーション・広告の実行まで幅広く責任を担います。また一方で、マーケッターや媒体担当、各種クリエイターなど、社内・社外スタッフをまとめる調整役であり、クライアントの課題解決のキーパーソンでもあり、全体を管轄するプロデューサーの役割を担っています。ある一定の商品を売るわけではないのでマニュアルはありませんが、受身ではなく、クライアントが抱える課題やニーズを日々の営業活動のなかで発見し、提案することで仕事を創りだしていくことが重要です。

求められる人物像

求める人物像は企業によって千差万別ですが、いずれの企業においても強靭な体力、精神力、柔軟性、何よりも人間関係の構築力などが求められます。そのため、面接でのコミュニケーション力が最も重要なポイントになることが多くあります。

マーケティング部門/マーケティングプランナー

仕事内容

主に営業部門からの要請を受けて、クライアントの商品・サービスの市場動向や競合他社の状況、生活者の意識や流行など、マーケテイング活動全体に関する情報を収集・分析し、広告の全体の戦略づくりにつなげていく役目を担います。実査の部分は、専門のマーケ・リサーチ会社に任せる場合がほとんどです。大手広告会社の中には、独自のマーケティング研究機関・シンクタンクを持ったり、リサーチ会社を関連会社として持つ広告会社も多くあります。

求められる人物像

どちらかというと分析型の思考を持つ人が向いているといえますが、一方的に物事を決めつけるのではなく、社会や生活者、様々な世代・性別・属性を持つ「人」に対する幅広い好奇心や探究心を持っていることが望まれます。
最近では理系大学出身者を希望する企業が増えています。

SP・イベント部門/SP・イベントプランナー

仕事内容

SP(セールスプロモーション)とは、百貨店やスーパー、コンビ二など実際の売りの現場で、商品を実際に購買活動へと結びつける事業領域のことです。主に営業部門からの要請を受けて、課題解決のため、様々なSP手法の中から最適なものを組み合わせ、戦略に基づいたプロモーション戦略=売る仕組みを企画し、実施の指示をします。実施そのものはSP・イベント専門会社を使うことが多いです。
※会社規模によっては、SP・イベント部門が独立していない会社もあり、営業部門が兼務する場合も多くあります。

求められる人物像

消費者の購買活動や、流通の販売活動などに幅広い興味と好奇心を持てる人。また、SPの中で大きなウエイトを占めるイベントでは、リアルタイムで状況が変わり、予想もしていなかった突発的な問題が起こることもあります。状況に応じて柔軟な発想・対応ができる、瞬発力を持つ人が望まれます。

媒体部門/媒体営業・メディアプランナー

仕事内容

新聞や雑誌に広告を掲載する「スペース」やテレビ・ラジオでCMを流す「タイム」を仕入れ、責任を持って掲載、放送するのが主な業務になります。他に、交通・屋外広告、ニューメディア(BS・CS放送、インターネット広告)など幅広い媒体の購入(メディアバイイング)を担当しています。ただ単なる広告枠の販売(スペースブローカー)の役割でなく、クライアントの目的に沿った媒体計画、また新しい提案(番組企画や特集企画の提案など)まで業務内容は広がっています。

求められる人物像

どんなに良い広告を作っても、メディアがなければ消費者に見てもらうことはできません。広告枠に確実に広告を掲載するため、徹底したスケジュール管理能力が必要です。また、人気のある時間帯の広告枠の確保は難しく、各メディア担当者との日常的な信頼関係づくりが大切です。第一印象がよく誠実で、長く深い人間関係を構築できる人が向いているといえます。

管理部門/総務・経理・人事

仕事内容

人事、総務、財務、法務、広報、秘書室、経営企画、業務推進、システム開発など、どのような業態の組織にも必要不可欠な機能を持ちます。中でも、広告会社は「人が資産」であるだけに、人事や能力開発、研修制度などの役割は非常に大切です。また、大小さまざまなクライアントや外部の協力会社・フリークリエイターとの金銭的取引・契約など緻密な管理業務も多くあります。いずれの機能も表面には現れにくいですが、その重要性は他部門に勝るとも劣りません。

求められる人物像

会社によって異なりますが、限られた人員体制で行っている場合が多く、一人の業務が多岐に渡るケースもあります。業務をスピーディに確実に遂行する能力と、言われたことだけではなく自分から積極的に仕事を作り出していく能力、また人のために仕事をするのが好き、という根っからのサポート気質の人が向いているといえます。

クリエイティブ部門/クリエイティブディレクター(CD)

仕事内容

グラフィックやCMなど全ての広告制作の総責任者です。オリエンテーションに参加し、クライアントのニーズを理解した上で、広告表現全体のフレームを考えます。コピー、デザイン、CMプランなど全てにおいての指示を行うため、クリエイティブ能力はもちろん、スタッフ全員をまとめあげるリーダーシップが必要になります。

求められる人物像

営業、マーケティングなどの部署と一緒になって、広告戦略および広告企画の最初の段階から仕事に関わっていくため、企画力やコンセプトをまとめあげる能力、そしてクライアントに「なぜこの表現なのか」をプレゼンテーションする能力が必要です。そして実際の制作段階になると、一般的には、専門の外部制作会社に発注し、指示を出していきます。

※入社してすぐにクリエイティブディレクターになることはなく、クリエイティブの能力を磨いてから、このポジションに就くことになります。コピーライターやCMプランナー出身のクリエイティブディレクター、デザイナーやアートディレクター出身のクリエイティブディレクターなど様々な職種からなることができ、個人の経験と得意分野を中心に求められるフィールドが異なります。

クリエイティブ部門/アートディレクター(AD)

仕事内容

広告のビジュアルを全面的に担当する仕事です。デザイナーやカメラマン、イラストレーターなどを指揮し、ビジュアルを作り上げる責任者です。主に印刷媒体を担当しますが、それにとどまらずCMなどでも活躍するケースが増えています。

求められる人物像

新卒でのアートディレクター(候補)としての採用人数は非常に少ないのが現状ですが、美術大学・芸術大学などに限り求人が出るケースもあります。手先のデザインだけでなく、「なぜこの表現(ビジュアル)なのか」という理由をクライアントや協力会社に向けて説明できる能力、すなわち企画力とプレゼン力が必要になります。作品集の提出はほぼ必須であり、その他にクリエイティブテストを課す会社も多くあります。

クリエイティブ部門/CMプランナー

仕事内容

クライアントが商品について伝えたいことを把握し、主にテレビやラジオのコマーシャルの企画を立てる仕事です。具体的には、クリエイティブディレクターや営業からクライアントの注文を聞き、イメージや予算などの条件に合わせたコンテを描きます。コンテが決まったら、クライアントに対するプレゼンテーションを行います。昔から花形と言われている職種ですが、CMプランナーとして活躍できるまでには、斬新な企画力・アイデア力はもとより、地道な努力が必要といわれています。

求められる人物像

新卒でのCMプランナー(候補)としての採用人数は非常に少ないですが、大手広告会社でまれに職種別採用が行われることがあります。コンテ作品集の提出や、クリエイティブテストを課す会社も多く、専門の養成講座もあるので、本気で目指す人は受講をお勧めします。

クリエイティブ部門/コピーライター

仕事内容

広告会社のコピーライターは、単にコピーを書くだけでなく、商品コンセプトの立案やCM企画全体に関わることが大半です。様々な業種のクライアントの仕事に取り組み、広告表現のターゲットとしても世代・性別を問わない柔軟性が必要で、文章表現の巧みさだけでは務まりません。

求められる人物像

広告会社のコピーライターとして採用されることは新卒では稀ですが、会社によっては総合職で採用後、適正と組織体制を考慮して、コピーライターとして配属される場合もあります。広告のコンセプトを深く掘り下げ、文章で表現することへの追求心はもとより、ひとつの広告に対して何十本、何百本のコピーを作り、試行錯誤を繰り返すことのできる持久力と思考力が重要です。選考段階で作品集の提出を求める会社や、クリエイティブテストを課す会社も多くあります。専門の養成講座も開講していますので、本気でコピーライターを目指す人は、受講をお勧めします。

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