【業界研究】デザインエージェンシーの仕事とは?~たき工房~

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2019年01月21日

デザインエージェンシー業界研究

【業界研究】デザインエージェンシーの仕事とは?~たき工房~:イメージ

「デザインが好き、ものづくりに携わりたい。でも、デザインを勉強したことがないから諦めるしかない...」。そう思っている学生のみなさんも少なからずいると思います。でも、デザインをつくるのはデザイナーだけではありません。デザインが世の中に出るまでには、たくさんの人、そして多くの思いが交錯します。今回は、業界屈指の規模を誇る「デザインエージェンシー」株式会社たき工房でプロデューサーとして活躍する松本さんにインタビュー。広告をつくる現場について伺いました。人の思いを「カタチ」にする仕事とは。

(2019年1月21日 マスナビ事務局)

◆この記事のチェックポイント
☑ プロデューサーとは、クライアントの要望を叶える広告をつくるために、人と予算、デザインのクオリティを取りまとめるポジション。
☑ クリエイターが右脳でデザインを生み出す人なら、プロデューサーは左脳でデザインを支える人。デザインを俯瞰的に見ることで、クライアントの課題を解決するデザインづくりに貢献している。
☑ プロデューサーの仕事を決めるのは自分次第。工夫すれば、とことんクリエイティブに携わることも可能。

◆この記事の用語解説
・クリエイティブ:CM、ポスター、Web広告などの広告制作物の総称。
・グラフィック:新聞・雑誌広告やポスター、チラシなどの紙媒体制作物の総称。
・プロダクト:雑貨や文房具、家電、おもちゃなど製品そのもののデザインの総称。

松本一成さん  株式会社たき工房
  • 株式会社たき工房
  • 松本一成さん
  • 2016年に大学を卒業後、株式会社たき工房へ新卒で入社。
    子どものころからものづくりに興味を持ち、大学のゼミでは広告について研究していた。

左脳と右脳を使って質の高いクリエイティブを生み出す職人集団


Q.松本さんは学生時代、どのような勉強をされていたのですか?

A.社会心理学を専攻し、ゼミでは広告をテーマに広告を打たなくても繁盛しているお店の集客方法を研究していました。広告は大勢の人に一気に情報を提供できるという意味ではとても魅力的ですが、一方で、まだまだ広告ではできないこともあると思っていたんです。そこで、広告の力に頼らなくても成功しているお店のやり方を研究し、広告に足りない部分を明確にすることで、広告がより効果的なものになるための対策を提案しました。


Q.就職活動では広告業界を受けていたのでしょうか?

A.そうですね。広告業界、とくに広告制作会社ばかり受けていました。自分のやりたいことを具体的に考えたとき、市場やターゲットを分析して、世の中の人を振り向かせるアイデアを考えるよりも、魅力的なデザインやクリエイティブを生み出していく方がやりたいことに近いと感じたんです。


Q.たき工房に入社を決めた理由を教えてください。

A.幅広い分野の制作に携われる環境だったからです。就活中、さまざまな企業を受けるうちに、自分の興味がどんどん膨らんでいきました。はじめは映像制作に興味がありましたが、グラフィックもおもしろそうだと感じて。社会人になったら、もっと多くのことに興味を持つだろうと思いました。たき工房はグラフィックに強い会社ではありますが、Webやアプリ、映像、プロダクトなど幅広い分野のデザインやクリエイティブにも携われる会社です。たき工房に入社をすれば、働きながら新しい発見ができるので、つねに新鮮な気持ちで仕事ができると思いました。


Q.松本さんはプロデューサーだと伺っていますが、プロデューサーはどんな仕事をしているのですか?

A.プロデューサーの仕事には、いくつか種類があります。1つ目は、クライアントから要望をヒアリングすることです。広告のターゲットやコンセプト、制作する広告の種類、予算規模や締め切りなど、広告をつくるために必要なあらゆる情報をヒアリングします。クライアントの気持ちを最初に理解できるのは基本的にプロデューサーなので、要望と理解に齟齬がないようにすることが大切です。

2つ目は、広告をつくるチームの編成です。社内にいるデザイナーの中からクライアントの意向に沿った広告をつくれるメンバーを選出し、デザイナーへクライアントの要望を共有、実際にデザイン案を考えてもらいます。時にはクライアントの要望に沿っているのか、デザイン案を見ながら要望により近い広告がつくれるようにプロデューサーからデザイナーへ指示を出すこともあります。

3つ目は、外部の協力会社の調整です。我々が制作したデザインを実際に印刷してくれる印刷会社や、Web上に反映してくれるシステム会社、撮影が必要な場合はカメラマン、タレントさんが出演している場合はスタイリストやキャスティング会社と話し合いながら予定通りに広告をつくっていけるよう、スケジュールや予算を調整します。


Q.プロデューサーにとって大切なことはなんですか?

A.俯瞰的にクリエイティブを見る力です。デザイナーの仕事は、感性や知見を生かして目に見えるデザインという形でクリエイティブを生み出す、いわゆる右脳的な力を生かす仕事です。一方で僕たちのようなプロデューサーは、理性的かつ客観的、いわゆる左脳的な視点でクリエイティブを見て、デザイナーがクライアントの要望を解決できるデザインをつくれるようサポートすることが仕事です。要望の中には、ターゲットへ的確に情報が届くデザインであることはもちろん、予算や広告を掲出するスケジュールなど、あらゆる条件が含まれます。プロデューサーにはクライアントの声をきちんと自分の中に落とし込み、デザイナーに伝え、クリエイティブに反映させる力が求められていると思います。


Q.仕事をしていて転機となった瞬間はありますか?

A.自分の動き方次第でクリエイティブの方向性は変わっていく、と実感した瞬間です。入社してすぐの頃、プロデューサーって正直誰がやっても一緒なんじゃないかと思っていたんです。でも、それは自分で勝手にできることを狭めて、思い込んでいただけでした。それまでは、デザイナーの意見を尊重して、アウトプットそのものには口出しをしないようにしていたんです。でも、それでは本当にクライアントの望むクリエイティブをつくれない場合があります。そこで、思いきって自分の意見をデザイナーに伝えてみたことがありました。そうしたら、依頼先から「この案件のプロデューサーが松本さんでよかった」と言っていただけたんです。このとき、プロデューサーの価値や意味は、自分で決められると思ったんです。この仕事は工夫次第で、とことんクリエイティブに携わることも、徹底的にデザイナーをサポートすることもできます。


Q.今後やってみたい仕事はありますか?

A.地方創生の仕事ですね。先ほど、大学の卒論で、広告を使わなくても繁盛しているお店について調べたという話をしましたが、彼らは常連客や地元の人と密接にコミュニケーションをとることで上手に集客をしたり、リピーターを増やしたりしていたんです。地域の方にしっかり届く広告をつくることが地方創生に繋がるのではないか、と考えています。また、地域の企業だとデザインにそこまで注力していない、興味はあるけど予算がないっていうところがまだ多いのではないかと思います。そんな企業を手助けできるのが、クライアントの窓口となるプロデューサーだと思っています。広告やデザインにまだ興味がない企業と一緒に仕事をすることで、デザインのよさを知ってもらい、ゆくゆくはクライアントの幅が広がると嬉しいです。


Q.最後に学生に向けてひとことお願いします。

A.仕事を選ぶ上で、誰しも「好き・嫌い」「得意・不得意」があると思います。僕は、得意・不得意は別にして、ずっと好きでいられる自信があることなら仕事にしていいかと思います。僕自身、入社するまでとても不安でした。美大でデザインの勉強をしていたわけでも、広告やクリエイティブについてすごく知識を持っているわけでもない自分が、この業界でやっていけるのだろうかって。不安だったけれど、クリエイティブが好きだという気持ちは揺るがない自信はあったんです。結果、いま僕は楽しく働いています。この業界を選んで正解だと思いました。専門的な知識は、入社してから学ぶことができます。経験や知識は一旦置いて、好きなことを軸に仕事を探してもいいと思います。


ありがとうございました。



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