株式会社神広エージェンシー


- 業種:
- 広告会社
- 勤務地:
- 三重県
- 得意分野:
- テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、Web・デジタル、イベント、屋外・ディスプレイ、プランニング、プロデュース、クリエイティブ
- 募集職種:
- 営業系、クリエイティブ系
代表取締役 江間次郎さん

現代では、広告の存在を煩わしく思い、その存在を嫌う人も多いかと思います。江間さんの広告に対する思いを教えてください。
確かに、いつのころからかテレビCMや、動画サイトのバナー広告などを「うっとおしい」と思う人たちが増えてきましたよね。それはきっと、広告のなにかが狂ってしまっているのだと思います。広告はもともと、「広く告げる」の意味の通り、「新しい商品が出ました! これを使えば生活がより良くなりますよ」というような、商品や人の思いを届ける役割を持っていました。だから広告は決して嫌われるものではなくて、むしろ生活をより豊かにするものであったはずなのです。
にも関わらず、広告を嫌う人が増えているのは、広告やそのつくり手に、時代に適応できていない部分があるからではないでしょうか。言ってしまうと、消費者の方たちに正しい情報を伝えることができていない。だから嫌われるのです。そのため広告業界にいる私たちは、モノやコトが溢れて多様な価値観が存在する世の中に、適応する広告をつくらなければいけません。時代に適応した広告を通して、正しい情報を伝えることで、広告に対する評価は適切なものに戻っていくのではないかと考えています。
私たち神広エージェンシーは上述のことを肝に銘じて、日夜仕事に励んでいます。「こんな良い商品や体験がある」ということをしっかり消費者の元へ届ける。自分たちの仕事や制作物を、胸を張って発信できるような、そんな仕事をしていくことを心がけています。
例えば、もし「流行りのコンテンツや手法を用いた広告をやりたい」とクライアントから注文された場合。それをそのままうのみにするのではなく、本当にその広告は消費者の元へ届くのかを第一に考えます。たとえクライアント相手だとしても、いただいた要望では適切な広告を発信できないならば、その旨を正直にお話します。実際に広告を受け取る消費者の方もおろかではありません。生半可なクオリティでは誰も受け取ってくれないですから、情報を誤魔化さず誠実に発信する広告をクライアントと一緒につくっております。
どのような学生の方と一緒に仕事をしたいと思いますか?
成長したいと思う人たちと一緒に仕事がしたいですね。ただし、あまり自分自身に強く期待をしないでほしいと思っています。いまの学生の方たちは、生まれたときからデジタル媒体が当たり前に存在している環境で育ち、生活のなかで触れる情報量も多い。加えて多様な教育を受けていると思います。そのため、一人ひとりが自由で個性的な発想を持っていて、とても優秀な方たちがたくさんいます。だから、学生のうちから変に自分に期待をしていたり、自分はできると過剰に考えていたりすると、社会に出てから壁にぶち当たることがあると思います。でも、別にできなくてもいいんです。会社に入って仕事をするなんて、学生の方はやったことがないことだから、当然できるわけがないのです。公園でサッカーをして遊んでいただけの子どもが、急にプロを相手にピッチの上で戦えと言われても、勝負になるわけがないですよね? それと同じなのです。だから、これから社会人へとなっていく立場の学生の方たちは、自分に過度な期待を持たず、フラットな気持ちで社会へ進んでほしいと思っています。
そして、成長することこそが自身の一番の仕事であると、学生や新入社員の方には考えてほしいと思っています。前述のように、学生から社会人になったばかりの方たちは仕事ができなくて当然です。そのためその人が働いて会社にもたらす利益も、決して多くはないでしょう。しかし、会社は新入社員の方たちにも給料を払います。これは要するに会社からの期待を表しているわけなのです。将来、会社を引っ張ってくれるような人材になってくれると、信じているのです。だから、新入社員の方たちは自分が成長すること自体を目標にしてほしい。いまの自分ができることに自信がなくても良くて、「将来的に自分は絶対に成長する」、「成長するだけの努力をする」。そんな心持ちでいてほしいと思います。
この努力というのは、ただがむしゃらに仕事をやれ、というわけではありません。広告の仕事への努力は仕事以外の部分でもすることができます。例えば、映画を見ることや、町中を歩いて面白いポスターやチラシ、パンフレットなどを見つける。これらのように、自分の生活のなかで見かけたモノをヒントにして、仕事に活かすこともできるはずです。アイデアが肝心である広告業界の仕事では、インスピレーションを得ることは非常に大切です。しかし、アイデアは無限に湧いて出てくるものではありません。だからこそ普段の生活のなかでも、「この表現をデザインや広告に落とし込むとどうなるかな?」という視点を持ち続けることがとても大切なのです。このような努力も、自分自身の成長へつながっていくでしょう。
今後の神広エージェンシーのビジョンを教えてください。
私たちが生活をしている三重県が少しでも活性化するように尽力していきたいと考えています。私はかつて東京で働いていたことがありましたが、都市部の街に比べると地方の街はやはり疲弊しています。資本の多くが都市部の街に流れているのです。例えば、地方都市の国道沿いを車で走ってみれば、見かける店の多くはチェーン店かフランチャイズのお店ばかり。地元独自のお店はそれに比べると、とても多いとは言えません。また、それらのお店を利用するのはその地方に住む人たちが多く、お店の収入はその地方の街から得ています。しかし、チェーン店やフランチャイズ店の本社は都市部にある場合がほとんどであるため、地方の資本の多くは都市部に流出している、というのがいまの地方を取り巻く実情なのです。
都市部への資本の流出による影響は、私たちがいる広告業界にも影響があります。例えば、先ほどのチェーン店やフランチャイズ店のお店を宣伝するチラシ。これらの多くは、本社が用意したチラシの店名や住所など一部を修正したものを各地方のお店へ配っています。そのため、地元の広告会社や印刷会社には仕事がまわってこないケースがあるのです。このように地方から都市へと資本が流れているため、いま多くの地方は「なんとか生活はできているけれど元気はない」という状況になっています。だからこそ、私たち神広エージェンシーは地元三重県のために頑張っている企業の情報発信を、広告を通して手伝っていく所存です。生まれ育った故郷を次世代へとつなげていくためにも、これからも意欲的に事業に取り組んでいきます。
- 創業/設立/沿革
- ■設立
昭和54年6月1日
■沿革
昭和54年 津市新町に株式会社神広エージェンシー設立
昭和59年 有限会社三重クリエイティブセンター設立
昭和61年 四日市市三栄町に四日市事務所開設
平成2年 津市上浜町へ本社ビル新築移転
令和元年 代表取締役社長に江間次郎就任
令和3年 本社ビル新築移転
- 代表者
- 代表取締役 江間次郎
- 本社・事業所
- 三重県津市上浜町6丁目489番地
- 関連企業
- 有限会社三重クリエイティブセンター
- 従業員数
- 15人(2022年3月現在)
- 平均年齢
- 38歳(2022年3月現在)
- 資本金
- 1500万円
- 売上高
- 非公開
- 株式公開有無
- 無