現在の仕事内容について教えてください。
現在は映画配給会社の作品を宣伝する仕事に取り組んでいます。主な仕事が2つあり、1つ目は、エンドユーザーの方々に映画を知ってもらい、劇場に足を運んでもらうために、限られた予算の中でいろんな施策や広告展開を考えて提案する仕事です。今は多くのメディアや広告枠があるので、効果的な広告枠を選ぶことも仕事のひとつです。ただ提案するだけでなく、実際の現場に出向き広告枠の確認をしたり、SNSなどのデジタル広告などもチェックして、アンテナを常に張るようにしています。
2つ目は、パブリシティの仕事です。たとえば、作品の公開前に試写会を開いて映画を鑑賞してもらい、記事やニュースとして掲載してもらえるように売り込んでいます。ライターさんや記者の方々だけでなく、タレントさんにも働きかけるなど、コミュニケーション能力やトークスキルが必要な仕事になります。さまざまなジャンルの作品を宣伝する必要があるので映画の知識はもちろん必須ですが、幅広い知識や視野がとても重要です。いろんなことを素直に吸収できる人や好き嫌いをせずに行動に移せる人が、部署内でも活躍しています。
どんな学生生活を過ごしていましたか?
学生時代は勉強・部活・アルバイトに明け暮れていました。大学のゼミではプロスポーツマーケティングを専攻し、実際のプロスポーツ現場に出向いてアンケート調査の結果をもとに分析・資料作成・現場にフィードバックをしていました。つまり広告会社の仕事に直結することをやっていました。その頃からマイナス部分を改善することや、アイデアを提案することが「好き!」と思いながら、やりがいや楽しさを感じていましたね。
ちなみに学生時代は、映画をあまり観ていませんでした(笑)。今の部署に配属されてから、いろんな作品を観て勉強している日々です。ただ「映画を知らない人に、いかに興味を持ってもらうか」が仕事なので、エンドユーザーの方々と同じ目線で提案や売り込みができることが自分の強みの1つになっています。また作品を知らないからこそ、社内やマスコミ関係者の方々からおすすめ作品を教えてもらって会話が生まれることも。
もちろん知らないことでしんどいときもあります。上司や映画関係者の方々と話していると、いかに自分に知識が足りないのかを痛感します。そのときは「アドバイスをたくさんもらえる」と、考え方を切り替えて学ばせてもらっています。今は映画の面白さや楽しさに気づいて、それが仕事の楽しさにも直結しています!
就職活動のお話を聞かせてください。
就職活動を意識し始めたのは、大学3年生の1月頃でした。最初は幅広く業界を見て、たくさんの会社を受けていましたが、選考を受ける中で、自分のやりたいことや方向性が定まっていきました。大学でスポーツを勉強していたので、今までの学びが活かせるスポーツメーカーや、ゼミで学んだ「提案」ができる業界に進みたいと考えるようになりました。ただコロナ禍での就職活動ということもあり、会社によっては選考延期や採用中止なども相次いでいましたので正直焦りはありました。そういった状況の中で、会社側の対応力も、会社を選ぶ基準になりました。
最終的に広告会社を選んだ理由は、学生時代からアイデアを考えることが好きで、自分のアイデアで商品やサービスが売れる・認知が広がるということに携われるから。また、マーケティングの知識を活かせる仕事だったのも決め手の一つです。他の業界・企業にもマーケティングの部署はありますが、必ずしも配属されるとは限らないので…。加えて、さまざまな業種・業界の方に出会えたり、多くの会社と仕事ができたり、というのは広告会社ならではだと思い、選びました。
新通へ入社を決めた理由を教えてください。
新通を選んだのは、社員の人柄が良かったからです! 大学の企業説明会で初めて新通を知ったのですが、採用担当者1人で説明に来ている企業が多い中で、新通は3人態勢で来てくださり熱を感じました(笑)。選考を受けていく中でも、新通の社員は気さくな方が多い印象で、面接も良い意味でかっちりしていなくて自然体で話せましたし、「こういう人たちと一緒に働きたいなぁ」と思うようになりました。今の部署も優しい方ばかりなので、たくさん助けてもらっています。
また実際に入社して、情報収集能力が長けている方が多いと感じています。社内打ち合わせをしたときも、「なんでそんなことを知っているの!?」と知識の幅広さにいつも驚いています。広告業界は情報収集が重要で、常に学び続けなければいけないので、当たり前といえば当たり前ですが…。一見、自分が担当しているクライアントに関係のないジャンルでも、時間のあるときに本を読んで知識をつけている上司を尊敬していますし、自分も頑張ろうと思えます。アイデアを出すためにトレンドを拾うことももちろん大切ですが、過去の出来事や歴史を勉強することも同様に大切だと感じています。
学生のみなさまへメッセージをお願いします。
学業や部活、アルバイト、ボランティアなど分野はなんでもいいのですが、とにかく何事にも積極的に参加してほしいと思っています。たとえば短期バイトでも見方を変えればさまざまな業界を見ることができるというメリットがありますよね。長く続けることも大事ですが、それ以外にもたくさん学べる機会は多くあります。
何事も経験をしたことで自分の言葉として話ができますし、「やったことがある」という事実が自分の大きな武器になります。たとえば、クライアントから何か依頼や相談をされたときに「学生時代にやったことがあります!」と言うだけで信頼につながることもありました。経験をしていないと、そこで話が終わってしまうのでもったいない。よく勘違いされてしまうのですが、必ずしも「経験=大きな出来事・活動」というわけではないです。ジャンルを問わず、たとえ小さなことでもいいから経験してほしいと思います。
繰り返しになりますが、迷ったら、やる道を選択してほしいと思います。結果がどうであれ「経験した」ということで話せますし、失敗したことも話のネタにできるので、学生時代のこの一瞬を大事に過ごしてほしいです!