現在の仕事内容を教えてください。
営業部で、既存のクライアントへの営業と新規開拓の両方を行っています。大手旅行会社様をメインに20社ほどのクライアントを担当しており、折込広告やデジタル媒体、イベントなど、幅広い提案をしています。最近はLINEのバナー広告など、デジタルの仕事が増えてきています。デジタルマーケティングについてより深い提案ができるように、勉強してウェブ解析士の資格を取得しました。
紙媒体とデジタル媒体では、リーチするユーザーの年代が違います。紙は主にシニア層が多く、デジタルは若年層が主流。当社はどちらも取り扱っているので、幅広い世代の人々に対して広告施策を打てます。例えば、紙媒体の折込広告を長年サポートさせていただいているクライアントに、引き続き折込広告を運用しつつ、若年層の顧客を育てるためのデジタル広告の提案もできます。このようにスムーズに別の切り口を提案できるのは、当社の強みだと思います。
今までで一番印象的な仕事はなんですか。
当社には、若手社員が集まって自社主催のイベントを企画するプロジェクトがあります。2023年10月に、全国各地のお酒を気軽に楽しめる試飲イベント「日本列島はしご酒の旅(AWAMORIフェス/SAKEフェス)」を開催しました。準備期間はキックオフから数えて3カ月程度。メンバーは社内で選抜された12人。コンセプト策定からターゲット選定、出展いただく酒造会社様の募集、集客のプロモーション、入場チケットを購入いただいたお客さまの決済手段の手配に至るまで自分たちで企画し、担当領域ごとにチームに分かれて準備をしていきました。
私もそのプロジェクトに参加していて、イベントロゴやランディングページ、チラシ、SNSブースの装飾などを制作するチームの一員でした。チームは3人体制で、制作に関しては未経験者ばかり。手探りの状態でしたが、連日作業に打ち込みました。通常業務はプロジェクトに参加していない同僚や先輩方が代わりにフォローしてくれましたし、プロジェクトメンバーの先輩からは知識や技術を吸収できました。メンバーで行ったハンディング(街頭配布)のプロモーションや、若者をターゲットにしたインフルエンサーマーケティングの効果もあり、2日間で約2000人が来場した大規模なイベントになりました。主体性が求められる仕事だったのでとてもエネルギーを使いましたが、その分、達成感はひとしおです。今後、さまざまな仕事をしていくなかでも心の糧になるような、貴重な経験になりました。
今後の目標を教えてください。
目標は、自分の得意分野を見つけることです。やっと2年目、毎日どんな仕事も100%の力を注いでいる状態で、まだ自分の特性を活かす方法を模索している段階です。今、気になっているのはイベント分野。AWAMORIフェス/SAKEフェスを通して学んだのですが、コミュニケーションスキルや現場で仕切る力が求められます。これが自分に合っている気がします。その道のスペシャリストになって、イベント企画が立ち上がると必ず呼んでもらえるような人材に成長したいです。
広告業界を目指したきっかけはなんですか?
幼少期から、たくさんの人に影響を与える仕事に興味がありました。この業界を意識し始めたのは、大学で経営戦略やマーケティングの分野を専攻していたからです。3年時には、各人の研究テーマの論文を発表して競うマーケティングの大会に出場しました。私の研究テーマは、SNSの企業アカウントは購買にどう影響しているのか。アカウントごとにフォロワー数やエンゲージメントを調査して、その統計の分析結果を論文にまとめて発表しました。そうした経験を活かせる職業に携わりたいと思ったのが、広告業界を志す決め手となりました。
読売ISに入社を決めた理由はなんですか?
真面目な社風や温かい社員の雰囲気が、自分の性分とマッチしていたからです。それを強く感じたのは、選考フローでのこと。当社はオンライン面談だけではなく、先輩社員に直接会う機会を用意してくれ、お昼を一緒に食べたり、悩みを聞いてもらったりしました。その後も面接や選考合格後など、節目ごとにいろいろな社員との交流の機会がたくさん設けられていました。
印象に残っているのは、先輩方の仕事に取り組む真摯な姿勢です。クライアントの要望に応え課題を解決するため、細かい点も迅速・丁寧に対応していることが会話から伝わってきました。それに、初めから先輩方が本当に温かく接してくれて、とてもうれしかったのを覚えています。ここだったら安心して長く勤められると思い、入社を決めました。
学生の皆さんへメッセージをお願いします。
就職活動では、いろいろと視点を変えて考えてみることをおすすめします。私は就活初期に苦戦したのですが、その原因は「やりたいこと」が見つからず、なんとなくスタートしてしまったから。それだとやはりうまくいかなくて、「自分ができること」に視点を切り替えてから状況が好転しました。大会に出場するほど打ち込んだマーケティングを就職先にしようと決意してから、広告業界も見るようになり、就活がうまくいくようになった実感があります。
皆さんも、特別やりたいと思っていなくても、興味が湧いてきたり、得意だと感じたりする仕事に出逢うかもしれません。気負わずに、いろいろと視点やアプローチを変えながらトライしてほしいです!