株式会社京急アドエンタープライズ

どのような学生時代を過ごしましたか？

昔からサッカーが好きでスポーツ業界に興味があり、大学2年から4年までプロスポーツチームでアルバイトをしていました。試合当日に併せて主催するイベントの企画・運営が主な活動です。そのチームはファンやホームタウンとのつながりが深く、街を盛り上げることを意識してイベントを企画していましたね。近郊の動物園と協力して牛の乳搾り体験を実施するなど、まだスポーツに興味がない人にも試合会場に来て楽しんでもらえる企画を数多く実施したことが印象的でした。

就職活動はどのような軸で行っていましたか？

アルバイト先にそのまま入社するか悩みましたが、仕事内容は魅力的ではあったもののスポーツは趣味として楽しみたいと思い、別の業界も見てみようと就職活動を開始しました。はじめはさまざまな業界の説明会に参加しましたが、アルバイトでも経験していた「人と人のつながりをどうつくるのか、どう情報を届けるか」を考える仕事に惹かれ、広告業界と人材業界に絞りました。広告業界のなかでは、総合広告会社ではなく鉄道系のハウスエージェンシーを特に志望していました。スポーツというコンテンツを使って街を盛り上げる活動を行っていたので、鉄道沿線地域のプロモーションに強みを持つ鉄道系ハウスエージェンシーとは親和性が高いと感じたためです。

当社は京急沿線地域とのつながりも深く、さらに羽田空港や品川が沿線上にあるため事業のスケールアップが見込めそうだと感じ、興味を持ちました。説明会では4つ上の先輩が登壇しており、若手のうちから多岐にわたる仕事を自分で切り拓いているとお話しされていたことが印象に残っています。1年目から活躍できる環境に魅力を感じていたので、より志望度が上がりましたね。

最後は人材会社や地元の広告会社からも内定をいただきかなり悩みましたが、事業フィールドの大きさや、若手から活躍できる場所であることが決め手となり、当社に入社しました。

入社後の仕事内容について教えてください。

1年目から3年目までは京急電鉄の案件に携わりました。どうしたら沿線地域に訪れてもらえるのか考え、キャンペーンの企画・運営などを行いました。

入社して一番初めに携わった仕事が印象に残っています。京急電鉄が主催する、沿線付近の海岸をきれいにする「ビーチクリーン活動」です。京急電鉄の担当者からは「さまざまな地域の団体とともにこれまでも活動を行ってきたが、もう少し活動を広めたい」という課題を聞き、企画提案を行いました。その際はラジオ番組の公開収録やSDGs関連のブースを設置しPRにつなげる施策を提案し、無事に実施が決定。その後はラジオ番組の出演者・トークテーマの考案やイベントを告知するポスターの制作ディレクション、鉄道側と団体側とのスケジュール調整など、さまざまな関係者とやり取りを重ね、当日の準備を進めます。かなり細かな調整もあり大変でしたが、イベント当日は華やかな会場で盛り上がりを感じ、やりがいを感じました。

4年目に現在のメディア営業部に異動となりました。主に京急グループ外のクライアントを担当する部門で、私は航空会社や飲料メーカーを担当しています。交通広告媒体のセールスも行いますし、沿線やグループ会社の資産を活用したプロモーションの提案も行います。たとえば航空会社であれば羽田空港におけるプロモーション施策を過去に実施。飲料メーカーであれば駅ナカの自動販売機を活用したキャンペーンや、鉄道を活用して列車内で飲料の試飲ができる貸し切りイベント列車の企画を実施しました。

営業として気をつけていることを教えてください。

クライアントの考えを深くお伺いすることを意識しています。そのうえでどのような施策が良いのか考えなければ、本当の意味での課題解決にならないからです。ただ、当社で対応できる範囲には限界もあり、ご希望通り対応することが難しい時も多々あります。そのような場合は、クライアントとともに落とし所を見つけることが必要です。

交渉の場面においては、クライアントに寄り添う姿勢を見せることを意識しています。当社には自前の商品があるわけではなく、あくまで代理店という立場。人と人との関係性を築くことが大切だからです。交渉が必要な際は誠意が伝わるよう、自分の考えや社内でどのようなやり取りを行っているのかを伝えることもありますね。

今後もクライアントに寄り添う仕事の仕方であり続けたいと思っています。そしてこれからさらに後輩も増えていくので、後輩に目を配る余裕を持ちながら仕事に取り組みたいです。心や時間に余裕を持ち、いつも楽しそうに仕事をしている先輩には憧れますね。自分もそのような存在になれるよう、先輩の姿から学びたいです。

最後に学生へのメッセージをお願いします。

就職活動中は自分のことを振り返ったり、人生設計を考えたりする貴重な期間です。社会人になると、自分のことを深く考える時間は多く割けません。ぜひ時間を有効活用して、真剣に向き合ってほしいと思います。悩む方はなるべくさまざまな企業と出会ってください。自分がしてみたいことが見えてくるはずです。そしてそのなかに当社で働くという選択肢が含まれていれば、とてもうれしいです！