現在の仕事内容は?
2021年の春に入社し、現在はムービー、Web、イベント関連のディレクションを担当しています。私は紫垣(社長)直下の案件に携わる機会が多く、仕事の進め方など基本を教えていただいている最中です。入社して間もないですが、コンパクトな会社だからこそ、仕事に対してオーナーシップ(責任感)を持てる。時々それをプレッシャーに思うこともありますが、自分が動かないと回らない環境だからこそ、やりがいを感じて働けています。
学生時代の経験で、現職につながっていることはありますか。
仕事につながっている経験は、大きく2つあります。一つ目は女性ダンスサークルのリーダーをしていたこと。二つ目は友人の相談に乗る機会が多かったことです。どちらの経験も、マーケティングの仕事に興味を持った大きな要素だと思っています。
まず、ダンスサークルについては大学2年まで精力的に活動していました。チームは25名ほど。立ち上がって5年ほどのサークルで認知度が低かったため、私はリーダーとして部員集めに注力していました。勧誘のチラシにノベルティとしてキャンディーをつけて手にとってもらうようにする。メンバーが勧誘に対してのモチベーションを下げないため、積極的に話しかけるのが得意な人と不得意な人をペアにするシフトを構築し、ファーストコンタクトは得意な人がメインで行い、以降のLINEでのやり取りは不得意な人が引き受ける体制にする。一連のマネージメント業務から、戦略を立てて課題を解決する楽しみを知ることができました。
次に友人の相談に乗っていた経験は、「自分の言葉が人を助けるきっかけになるかもしれない」という気持ちに気づくきっかけになりました。自分の発した言葉が本質を突き、相手に新たな気付きを与える。友人の笑顔や私の意見に納得する様子を見て、「私はインサイトをピンポイントでつくことが得意だ」と自信を持つようになりました。
どのような就職活動をしていましたか?
進路の決定に悩み、大学3年の秋からNYに短期留学をしていました。その期間中になんとなく参加した海外留学生向けのイベントでP&Gジャパンの選考にエントリーします。そして大学卒業後はそのままP&Gに入社を決めました。惹かれた理由は、ヘアケア・トイレタリー、さらには化粧品など日用品全般を扱っているから。消費者の日常と密接に関わる日用消費財は、「いつもの」という感覚でリピート購入されるため、ブランドスイッチ(同一カテゴリーの競合するブランドに切り替えること)が難しい。マーケティングの力が試される分野で、一度自分の力を試してみたいと思ったのです。
入社後は化粧品ブランドのブランドマネージャーとして働きました。しかし、半年ほどで転職をすることに。きっかけはマネージャーとして戦略を練っても、表現の部分を追求できなかったからです。これは当時やり取りをしていた広告会社や制作会社の担当領域でした。私は「自分の言葉で人を動かすコミュニケーションを考えたい」と、次第に思うようになっていきました。
インサイトコミュニケーションズを志望したのは、そのモヤモヤとした感情がスッキリ晴れそうだったからです。ホームページの“コミュニケーションコンサルティング”という言葉を見たとき、「これだ!」と思いました。前職は大企業でしたが、会社の規模感も私にとってちょうどよかった。ある程度の裁量を持ちながら、いろいろなことに挑戦できそう。目の前のクライアントのインサイトをくみ取り、コミュニケーションを通して解決に導ける環境だろうと入社前から感じていました。
いままでで一番印象的なお仕事は?
印象に残っているのは、クライアントのインターンシップを演出した仕事です。私の考えたコンセプトで企画を進め、グッズや映像のディレクションも担当させていただきました。入社早々に担当しましたが、当時の私は気持ち的にどこかお客さま気分でいたのですが、自分で発案し自分で準備を進めなくてはならない環境に立たされ、この仕事を通して社員としての自覚が生まれました。経験が浅く先輩や紫垣に判断を仰ぐことも多かったですが、その度に優しくご指導いただき何とかやり切ることができました。フィードバックもびっくりするほどに丁寧で、自分の成長に大きく影響した仕事として記憶に残っています。
会社には「師を見るな。師が見ているものを見よ」という精神があります。師が見ているのは、クライアントの将来。それに目を向けることがコンサルティングの本質であると、この言葉から私は教わりました。インサイトコミュニケーションズに興味を持ったきっかけでもある、コミュニケーションコンサルタントの力をつけるためにも、クライアントの将来、つまり経営戦略など上流部分から携われるよう経験を積んでいきたいと考えています。いまは制作ディレクターとして働いていますが、この言葉を胸に努力していきたいです。
学生に対してメッセージをお願いします。
会社の知名度や給料、福利厚生を優先するのではなく、「自分にとって快適な職場環境であるか」を選択の指針にすることをおすすめします。そのほうが働いたときに充実感を得られると思います。そのためにも企業説明会の内容だけでなく、面接などのタイミングで社員とコミュニケーションをとり、快適な職場環境かどうかをジャッジしてみてください。「なにを楽しいと思って働いているか」を質問して、自分が同じ気持ちで働けるかを判断するといいでしょう。皆さんが快適な職場に就けるよう、私も応援しています。