学生期間は失うものが何もないボーナスステージ/プラップジャパン 持冨弘士郎さん〈教えて先輩 一問一答〉

学生期間は失うものが何もないボーナスステージ/プラップジャパン 持冨弘士郎さん〈教えて先輩 一問一答〉

広告・コミュニケーション領域で活躍する先輩が、就活生にアドバイスを送るコーナー〈教えて先輩 一問一答〉。先輩たちが学生時代にやっておいてよかったこと・やっておけばよかったこと、就活の成功談・失敗談などを幅広くお聞きします。

今回はPR会社・プラップジャパンの持冨弘士郎さん。「学生期間は失うものが何もないボーナスステージだから、失敗を恐れずなんでも挑戦して」とアドバイスしてくれました。(以下、『広告界就職ガイド2024』(宣伝会議)より一部を転載)

写真:持冨弘士郎さん
持冨弘士郎さん株式会社プラップジャパン PRプランナー
2010年プラップジャパン新卒入社。2年目で提案から担当した動物病院のクライアントで犬の椎間板ヘルニアの啓発に携わり、PRの意義に触れる。以来、PR発想のプランニングからクリエイティブ開発やエグゼキューションに至るまで幅広く対応。サッカーとお笑いが好き。PRアワードグランプリ、PR AWARDS ASIA、リスボンPR アワードなど受賞。
【 目次 】
持冨先輩の一問一答
持冨先輩のお仕事やスケジュールを掲載

持冨先輩の一問一答

──どんな学生でしたか?
高校時代からテレビや雑誌で目にする東京への憧れが強かったので、とにかくアルバイトでお金を稼いで、東京のカルチャーやエンタメに触れようと必死な学生でした。そのうち東京に飽き足らず、映画で目にした街にも行ってみたいと、ニューヨークに短期留学。都会への憧れだけで生きているミーハーな学生だったと思います。

──学生時代に夢中だったことは?
高校までは自信を持ってサッカーに夢中だったと言えるのですが、大学時代は、何かに夢中になった経験がないというのが正直なところです。自分が夢中になれることは最初から自分の中にあるわけではなく、外から得た刺激や経験で見つかるものなので、単純に大学時代の自分は行動量が足りなかったなぁと感じています。

──学生時代にやってよかったことは?
月並みですが飲食店での接客のアルバイトです。PR会社もクライアントにサービスを提供する立場であり、コミュニケーションという仕事においてまず必要なのは他者への想像力です。その意味で、お客さん(相手)が求めていることを先回りして動くという接客時代の経験は今の仕事にも大いに活かされています。

──学生時代の自分に伝えたいことは?
経験や失敗から学ぶことのほうが圧倒的に大きいので、無駄なプライドや羞恥心を捨てて、少しでも興味を持ったことにはなんでも挑戦しろと伝えたいです。なにかを失うのが怖くて安全な道ばかりを選んでいましたが、社会的に見れば、学生期間は失うものが何もないボーナスステージであることを丁寧に教えてあげたいです。

──どんな就活してた?
PR業界以外だと、マスコミや広告会社、エンタメ関連企業などに応募していました。PRの考え方に浸かり過ぎて、どの業態の面接でも「PR発想で御社に貢献したい」と言っていたような気がします。相手企業への想像力を欠く“Love me”
とは程遠い身勝手な就活をしていたなと反省しています…。

──
就活のときの自己PRは?
これといってアピールできるエピソードがないのが当時の悩みでした。唯一あったのは、ニューヨークへの短期留学中、クラスに山手線ゲームを紹介して各国から集まった留学生の親睦を深めたこと。今振り返れば、他者との関係性を構築するシチュエーションにおいて能動的に行動できることが自身の強みだったのかもしれません。


※PRとは「Buy me(買ってください)」ではなく「Love me(愛してください)」である、と説くプラップジャパン創業者の書籍『好かれる方法―戦略的PRの発想―』より引用

持冨先輩のお仕事やスケジュールを掲載

2022年12月28日発刊の『広告界就職ガイド2024』(宣伝会議発行/マスナビBOOKS編集部協力)には、持冨先輩が感じるPRプランナーの醍醐味”や“最近手掛けた仕事”“意外な仕事”“1日のスケジュールなどを収録しています。書籍詳細はこちらから。なお本記事〈教えて先輩 一問一答〉は、『広告界就職ガイド2024』に紙面の都合上で掲載しきれなかったものを大幅加筆して転載しています。

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