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ESの志望動機が書けない? 決算書を読めばすぐ書ける! IRレポートの読み方解説セミナー〈イベントレポート〉

マスナビ編集部

ESの志望動機が書けない? 決算書を読めばすぐ書ける! IRレポートの読み方解説セミナー〈イベントレポート〉

2021年4月23日、マスナビでは「ESの志望動機が書けない? 決算書を読めばすぐ書ける! IRレポートの読み方解説セミナー」を開催しました。今回のゲスト講師は、大手町のランダムウォーカー運営チーム 福代和也さん・久本拓馬さん。『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』(KADOKAWA)の著者であるお二人に、企業研究に役立つ決算書(IRレポート)の読み方をお話しいただきました。こちらのレポートではそのイベントの模様をお届けします。

IR(Investor Relations)レポートとは、企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための報告書のことです。つまり就職活動をしているなかで、気になる企業がいまなにで稼いでいるのか、そして今後なにに注力していきたいのかがわかり、企業分析に役立ちます。今回のセミナーはIRレポートの中でも「決算書」にフォーカスを当て、企業の強みや特徴を分析していきました。実際に電通や博報堂の決算書を分析し、参加した皆さんと企業理解を深めました。

まずはじめにクイズが出題されました。3つのグラフが表示されます。

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グラフには売上高、原価、販管費、営業利益の項目があり、3つのグラフそれぞれで割合が異なっています。これは企業の損益計算書を示したグラフで、セブン-イレブン・ジャパン、キャンドゥ、ブックオフの3社を示しています。3社とも流通小売の企業ですが、グラフの様子は三者三様です。「このなかでセブン-イレブン・ジャパンのグラフはどれか?」という問題です。正解は2番。詳しい解説はアーカイブ動画をご覧ください。

決算書を読むことは企業のビジネスモデルを把握することにつながります。そもそも決算書とは、企業の経営成績や財政状況を報告するために存在します。決算書には売上や利益、企業が持っている現金などの重要な数字が書かれており、誰でも閲覧が可能です。この決算書を通じて読み手は企業がどういった状態であるのかを知ることができます。

学生の皆さんが決算書を読むメリットとしては下記の3つがあります。

(1)「競合ではなく御社がいい」という違いを明確になり、採用担当者を納得させることができる
(2)良い面だけではなく、課題やリスクなども把握することで、納得のいく企業選びにつながる
(3)志望企業について深く理解できるので自信が持てる

そのほかに企業の情報を得る上で、就活サイトや採用サイトの二次情報よりも企業が発表する一次情報である決算書のほうが、解釈や意図を含まない正しい情報を得ることができるなどのメリットもあります。

決算書の中でも特に重要とされているのが、「賃借対照表」、「損益計算書」そして「キャッシュフロー(CF)計算書」の財務三表です。「賃借対照表」は会社にどのような資産があるかを示し、「損益計算書」はどの程度利益が出たか、そして「CF計算書」は投資の状況や利益の裏付けを表しています。

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今回のセミナーでは「損益計算書」の読み方についてお話しいただきました。「損益計算書」からは「売上の規模」「儲けの状況」「経営戦略」などを読み取ることができます。実際にセミナーでは電通グループと博報堂DYホールディングスの損益計算書を読み解き、それぞれの特徴についても解説いただきました。

最後に、決算書を読むことができる学生は非常に少ないので、読むことができればほか就活生よりも一歩先に進めるのではないか、というアドバイスでセミナーは閉会しました。

基礎セミナーに続き、複数の企業の決算書を読み込む実践セミナー開催決定!

大好評につき、2023年6月7日(水)に再度IRレポートの読み方解説セミナーの開催が決定いたしました。実際にマスコミ・広告各社の決算書を皆さんとともに読み解き、各企業の強みを考えていきます。ぜひご参加ください!

■マスコミ・広告各社を徹底分析! IRレポートの読み方解説セミナー