コピーライターを目指したきっかけは?
大学時代は漠然と「なにかをつくる仕事がしたい」と思いつつ、明確な目標が持てず、フラフラしていました。
そんなとき、友人から誘われた宣伝会議運営の「コピーライター養成講座」に参加したことが、コピーライターの仕事に興味を持ったきっかけです。受講生はこれから就活を控えている人が中心だったので、1年ほど通う中で交流が深まり、今でも親交が続いています。
どのような就活をしていたか?
就職活動では大手の広告会社も受けたのですが、面接では元気があって、受け答えも早い快活なタイプの学生のウケが良かったようです。じっくり考えて話すタイプの私は「おとなしいね」と言われて、そのまま落ちてしまうこともありました。
一方、コピーライター採用を行う企業は、とても数が少ないのですが、私の性格や受け答えを好意的に捉えてくれ、「本当にコピーライターの仕事がやりたい」という気持ちを理解してくれた気がしました。
そこからは変に取り繕うこともなく、自分がやりたいことを言葉にできるようになり、フェロールームから内定をもらうこととなりました。
コピーライターやデザイナーなど、専門職を目指す人の就活は、総合職と比べると募集の枠も少なく、選考の時期も遅いので孤独になることもあると思います。だからといって自分の軸をぶらすことなく、信じた道を突き進んでいけば、いつかは道が開けていくはずです。
現在のお仕事は?
自動車のカタログ制作とWebサイト制作をメインで行うほか、不定期でLP(ランディングページ:ユーザーが広告からアクセスして最初に見るページ)やチラシ、雑誌広告の案件にも並行して関わっています。
自動車の仕様や装備表からキャッチコピーまで、文字にまつわるものはすべて私が担当することになります。
当社は、自動車メーカーの仕事をメインで受けていることもあって特殊なのですが、カタログの制作は、1つのビジュアルと1つのキャッチコピーで完結する広告の制作とは異なります。ページ数も膨大で、4~5カ月ほどかけて完成させる、非常に時間のかかる仕事です。分厚い資料を読み込んで自動車について学んだり、お客さまと何度も話をしてページの構成案を提出したり、地道な作業の積み重ねの上に成り立つ業務です。
コピーを書くまでの仕事量がとても多いことは驚きでもありましたが、その作業を積み上げなければ説得力のあるコピーは書けないと感じています。
今後の目標は?
自動車のカタログは、すでに車を購入検討している人が手に取るものです。無作為に届ける一般的な広告とは、前提が異なります。このため、広告コピーとカタログコピーではすこし性質が違う。
しかし、私は広告コピーが好きで勉強もしてきましたし、これからはプライベートでも賞などに積極的に応募したいと思っています。実績をつくることで、「飯田に頼めば大丈夫だ」と信頼してもらえるようなコピーライターに成長したいです。
学生のみなさんにメッセージ
当社の募集要項を見た人は「自動車の仕事しかしないのかな? 車に詳しくないけど大丈夫かな?」と否定的に捉えてしまうかもしれません。しかし、あくまでもカタログは一般のお客さまに届けるものです。だから当社の社員全員が自動車マニアなわけではありません。
私自身も特別に自動車が大好き!というタイプではなくて、むしろ一般のお客さまの感覚に近いからできる仕事があるのではないかと思っています。
もちろん自動車に興味があるという方は歓迎しますが、そうではない人の感性も受け入れられる職場環境だと思って、興味を持ってくれると嬉しいですね。