どのような学生時代を過ごしていたか?
4年もあるのに1つの経験だけではもったいない気がして、本当にいろいろなアルバイトをしました。同じことを続けることが好きではない性格だったのもあるかもしれません。飲食業や運輸業、コンサートスタッフや介護士、さらにはサッカーの審判などなど、手当たり次第にやってみましたね。
就職活動は大学3年の冬から動き出し、さまざまな業界の説明会に行き、唯一惹かれたのが広告業界。広告は、あらゆる業種のクライアントと関わり、同じ仕事の繰り返しにはならないのが、自分の性格に合っていて楽しそうだと感じたんです。関わった仕事が世に発信される華やかな仕事への憧れもありました。ミーハー気質なので(笑)。
CIRCUSを選んだ理由は?
広告業界に絞り企業研究をするなかで、どこよりもCIRCUSが気になりました。理由は、CIRCUSが部署や役職で分業化しない“トータルプロデュース”を行う会社だから。広告業界は営業、プランナー、メディアなど、細かな役割ごとに分かれるのが一般的ですが、CIRCUSはそれらの役割を区別していません。自分はすべてに携わりたかったので、分業化しない体制がとても魅力的でした。
それに、当時からクリスティアーノ・ロナウド選手を起用した大規模なプロモーションを展開するなど、ミーハーの私からしたら聞いているだけでワクワクして、ますます惹かれたんです。
入社以降、思い出深い仕事や案件は?
2016年の入社早々、LIXILが東京2020オリンピック・パラリンピックのスポンサーとなり、テニスの錦織圭選手を起用してプロモーション活動を行っていくことが決まりました。これは当社からの自主プレゼンテーションが実ったもので、その案件に「なんとしてでも関わりたい!」と手を挙げたら、まさか入社1週間で携わることに(笑)。びっくりですよね。錦織選手が出演するイベントの運営やLIXIL提供番組の5分コーナーなど、右も左もわからないなかであらゆる業務を対応して、鍛えられました。
入社して3年目には、リーダーとしてLIXILの案件を一任してもらえるまでになりました。ファンが錦織選手に会えるキャンペーン、LIXIL社員向けのテニスイベント、錦織選手の製品へのコメント撮り、メディアへの個別取材対応など、“トータルプロデュース”ですべての対応をしました。大変でしたが、錦織選手が登壇したトークイベントで、客席のファンが喜んでいるシーンを見た時は、涙が出るくらい嬉しかったことを覚えています。
2021年に担当したYogibo(ヨギボー)も思い入れがあります。ゴルフ世界アマチュアランキング1位だった金谷拓実さんがプロ転向する際にスポンサーになることを提案して、所属契約の締結までをサポートしました。双方に対してメリットをプレゼンテーションして、契約を取りまとめるんです。契約前には、金谷プロのご自宅にYogiboを持っていき、直接ご本人に商品を説明しましたね(笑)。金谷プロの帽子の真ん中にヨギボーのロゴが入ったときはほんとうに感無量でした。
今後の目標は?
“トータルプロデュース”の考えの下、提案からアイデアの実現まで幅広くクライアントに対応してきました。広告の仕事について、若手のうちに始めから終わりまでAtoZで網羅することができたからこそ、今後は一つひとつの分野を深堀りし、より専門性を高めていくことが目標です。奥が深い広告コミュニケーションに、よりのめり込んでいきたいですね。
どんな人材に入ってほしいか?
CIRCUSという会社は、自分から動ける人には間違いなく楽しい会社だと思います。社内でも「自走」という言葉がよく用いられますが、指示待ちではなく、わからないながらもなんらかのアクションをとる人が多い。私が入社早々に錦織選手の案件に携わったように、やる気があればチャンスを与えられる会社なんです。責任感を持って自ら行動できる人は向いています。
学生のみなさんへメッセージ
就活は、将来を決める大事な選択です。とはいえ、今やりたいことがないと悩んでいる人もいるはず。しかしさまざまな業界を研究していけば、必ずやりたいことは見つかるので、深刻に悩む必要はありません。私も、そこまで深く考えずに「自分が働いたら、楽しそうか楽しくなさそうか」という基準で、企業の説明を聞いてみて、広告業界に絞ることができました。まずはいろいろな業界を見ること。そして、興味の持てそうな業界を見つけて、悔いのない選択をしてほしいですね。