これまでのキャリアについて教えてください。
広告会社に興味を持ったきっかけは、中学時代に『恋ノチカラ』(フジテレビ系)という広告会社が舞台のドラマを見たことです。当時から絵を描くことが好きでプレゼンも得意だったので、自然と自分は広告会社に行くのだろうという意識が生まれていました。クリエイティブの仕事に興味があり、コピーライターになりたいと思っていましたね。就活はランキング上位の広告会社から順に、クリエイティブ志望で選考を受けていました。
新卒で総合広告会社に就職しましたが、クリエイティブへの配属はかなわず営業配属となり、商業施設やハウスメーカーを担当しました。その後はクリエイティブエージェンシーのプロデューサー、1社目とは別の総合広告会社で再び営業として経験を積みました。
3社目の広告会社に転職してしばらく経ち30歳になったタイミングで、自分のキャリアを真剣に考えるようになりました。もともとコピーライターになりたいと思い転職をしましたが、35歳でコピーライターになれたとして、そこからキャリアアップをするのは難しいのではないかと思ったのです。そこで広告会社での営業経験とライティングスキルを活かして別の業界で活躍できるところはないか、探し始めました。
文章を書く仕事がしたいと考え、プレスリリースを書くという観点からPR会社に目を向けました。当社の選考は、1次面接から社長がいらっしゃり驚きましたね。丁寧に会社説明から行っていただき、私に向き合ってくれていることを感じました。面接は、もう内定が決まっているのかと思うくらいの穏やかな雰囲気でした。トントン拍子で入社が決まったのを覚えています。
KMCgroupに入社した後の仕事内容を教えてください。
2018年に入社後、まずはメディアでの経験を積みながら、PRプランナーとして新規提案の資料づくりなどに携わりました。
印象に残っているのは、カンロ株式会社のPR企画を成功させたことです。カンロ飴を若い人にも食べてもらいたいという課題があり、「カンロ飴食堂」というアイデアを思いつきました。カンロ飴は砂糖・水飴・しょうゆ・食塩でつくられており、調味料として使えることを打ち出そうと考えたのです。コロナ禍で自炊をする機会も増えていたタイミングだったため、メディアにも多く取り上げられました。メディア露出も長い間取り上げられ、初めてカンロ飴が売り切れになる事態が発生するほど、反響が大きかったです。「オフィスから生まれた企画が世の中を動かした」と実感できやりがいを感じました。
「カンロ飴食堂」のアイデアは、実は課題などが記されたオリエンシートをもらったタイミングですぐに思いついていました。あれこれ考えてひねったアイデアよりも、スッとイメージできる方が受け手にとっても頭に入ってきやすいのではないでしょうか。思いつきのアイデアは良くないのではないかと言われることもありますが、スピード感が大事な場面もありますし、思いつきがこのように良い成果を残すこともあると考えています。
仕事において大変なことはありますか?
仕事とプライベートの切れ目がないことでしょうか。私生活で見たものや経験したことが仕事に活きますし、その逆も然りです。定時で帰って休みの日は好きなことがしたい、という方には向いていないと思います。なんでも仕事や遊びのヒントにしたいと思う方には向いている仕事です。
今後の目標はありますか?
目標はあえて持たないようにしています。まずは目の前の課題をどうクリアするかに意識を集中させ、いつでもどのような課題でも受け止められるような状態でいたいと考えています。
また歳を重ねて、Z世代の感覚を追いきれないことはあります。ただ若い人の感覚がわからないから若手に任せる、というのではなく、受け止めて自分なりに解釈していたいです。
学生へのメッセージをお願いします。
OB訪問で、「やりがいはなんですか?」「1日の流れを教えてください」のような、型にはまった質問を受けることが多いです。勉強熱心で真面目な学生だという印象は受けますが、本当は年収や残業時間、社員仲などの本音が知りたいのではないか? と思ってしまいます。そのため、恐れずに聞きたいことを聞くことをおすすめします。そのほうがOB訪問を受ける側も腹を割って話せますし、本音で語ってくれているんだと思えて信頼感も生まれます。変にかしこまる必要はありません。ぜひ本音をぶっちゃけてください。