なぜ広告業界に興味を持ったのですか?
きっかけは高校生のときに、授業の一貫で映画をつくったことです。10人程度で制作したものを文化祭で上映したのですが、たくさんの方に「おもしろかった」と反響を頂けたことで「自分たちがつくったもので人の心を動かす」ことを仕事にしてみたいと思うようになりました。
就職活動について教えてください。
就職活動を始めたのは、大学3年の夏からです。漠然ですが、働いている自分も社会もワクワクするような、何かを発信できる仕事に就きたいと考えていました。また、一つのものに打ち込むよりはさまざまな業界やコンテンツが見られる業種に興味があったため、他業界をクライアントに持つ広告業界やマスコミ・エンタメ業界を幅広く受けていました。
企業選びの際は、自分が背伸びをせずに働ける環境かを基準にしていたように思います。そのため企業の人柄は特に意識していました。
最終的に読売広告社を選んだ理由も、社員の方の人の良さに惹かれたことが大きな理由です。たとえば、就職活動のときに届くメールって就活生からすると句読点一つをとっても心理に影響すると思うのですが、当社から届くメールは丁寧で文章に温かさがあるように感じました。実際に入社してからも世話を焼いてくださる先輩が多く、温かい社員が多いと感じます。
入社当時は、どんな仕事をしていたのですか?
入社してから3年間はメディアプランナーとして、KPI達成に向けてどんな媒体に広告を出したらより効率よくターゲットに届くか、最適なメディアプランを考える仕事をしていました。ターゲットがどんな人たちで、どこのエリアに多くいるのか、どんな番組を観ているのかなどを探り、データを使って立案していきます。媒体について詳しくなるほどに、そこにどんな生活者がいるのか見えてくるので大変おもしろかったです。
一方で、入社当時は業界への知見が足りず苦労しました。
コンテンツを受け取るだけの生活者の立場から発信する側へ移ると、広告を違った視点から捉える必要があります。何気なく観ていたテレビCMが、なぜこのメッセージで、この時間に流れているのかなど、深く考えて届けられていることに驚きました。
現在はどんな仕事をされているのですか?
4年目に転局試験を受け、クリエイティブの部署に異動しました。現在はプランナーという立場で、SNSなどを用いたプロモーション企画を行っています。
今担当しているのは某飲料メーカーのTikTokドラマ。若手社会人をターゲットに、「あるある」とうなずいてしまうようなお仕事ドラマを手がけています。
プランナーとして、具体的なシナリオ案を作成したり、最適なキャスティングを考えたり、サイトページの構成を考えたりと、どう伝えればターゲットのみなさんの心に届くかをチームのみんなと日々一生懸命考えています。
尾澤さんの強みはなんでしょうか?
クリエイティブに異動して日も浅いため、これからの自分への期待も込めてですが……。メディア部門の出身ということもあるので、メディアとコンテンツを一貫してプランニングできることを強みにしていきたいです。
私は広告を生活者のみなさんに届ける上で、「何」を「どうやって」届けるのかを一貫して考えることが大切だと思っています。しかし広告会社では「何」と「どうやって」が、異なる部署で考えられ分断してしまうことも少なくありません。
これまでメディアプランナーとしてどうやって届けるかを考えてきたからこそ、これからはプランナーとして何を届けるのかという思考を磨き、みなさんの心に寄り添った広告をつくっていけたらと思っています。
学生へのメッセージをお願いします。
私自身、就職活動の際に「失敗したらどうしよう」とマイナス思考で考えてしまうことが多々ありました。ただ、今社会人として思うことは、リスクヘッジはもちろん大切ですが、それよりも「成功するためにどうしたら良いか」とプラス思考で取り組むことが大切だと感じています。実際に働いていると、今抱えている仕事をどうやったら面白く、もっと伝わりやすくできるのか、プラスに考えていける人が向いているように思います。私自身もまだまだなので、ぜひそんなみなさんと一緒に働いて刺激をもらえたらうれしいです。